月を仰ぐ
今週のお題「SFといえば」
のダメ、厨ニ病発症の原因かもしれません(苦笑)
この作品に出会って、のダメの物書きへの憧れは強くなりました。
だってこんなん、ドキドキするでしょう!!
サーチェス(超能力)は使えなくても、のダメにも前世があってもおかしくない。
サーチェスがないのは本人ののダメがわかることだけど、前世という概念がないなんて誰も立証できない!!
あらすじ
現代日本に転生した異星人としての前世の記憶を持つ7人の男女を中心とするSF漫画。当時流行した『男女7人夏物語』のようなトレンディドラマに、転生という要素を加えたストーリーで、「男女7人月物語」と呼ばれた。ストーリーは現代日本と、彼らが思いだす前世の出来事を行き来しながら進む。主人公は、植物の声が聞こえる内気な女子高生・亜梨子で、前世と同じく植物に働きかける不思議な歌声を持つ。主人公を慕う超能力少年・輪が引き起こす事件、前世から続く複雑な人間関係や時を越えた恋愛が描かれた。徐々に明かされる前世の記憶の中で、前世の彼らの故郷シア星系は戦争で滅亡しており、その後彼らも月基地で伝染病で全員死亡したことが明らかになる。シア星系は、動植物と交感する巫女のような存在キチェ=サージャリアンによって、自然破壊から自然保護に方向転換したという歴史があり、亜梨子の前世はこのキチェ=サージャリアンである。連載されたのは20世紀末であり、戦争や自然破壊という人類の愚行による破滅の恐怖も大きなテーマとなっている。
連載開始は1986年とのことで、その頃のダメは小学校低学年。
記憶にあるのはマンガのページをコピーして好きなキャラクター(輪くん)を切り取り、透明の下敷きに挟んで使っていたことですね(笑)
小学生といえば少女誌『りぼん』から卒業した頃。
同じ少女誌の枠にありながら『花とゆめ』のこの作品はセンセーショナルでした。
小学校高学年から読み始め、なかなかに難しい言葉や内容。
ショッキングな出来事。
主人公たちは当時ののダメの年齢より上の高校生(昔の高校生って小学生から見ると、すごく大人だった気がする)
そんな難しい作品をどうにか理解しようと、理解できている(この作品を好きだと言っている)自分が凄い! と思っていたと思います(苦笑)
まさしく厨ニ…。
とにかくハマりました。
けして身近ではないけれど、ありえないとは言えない世界観。
それぞれのキャラクターの側面。
引き込まれ、どハマリして、その後高校の頃には合唱部にまで入りました!
『流浪の民』も歌ったことあります!!
当時はこの作品が世間に影響を及ぼすほどのものだとは知らず、学校の小さなコミュニティの中で一生懸命普及活動をしておりました。
すごいですよねー。
今でも知る人ぞ知るという場面で話題に上がるこの作品。
本誌連載当時に単行本を全巻買い揃え、その後売ってしまったのですが、何年か前に再び中古で買い揃えました。
それというのも【次世代編】ということで続編が2シリーズ描かれたからです!!
絵のタッチはだいぶ変わっています。
時代を感じる…。
大人になって第1シリーズを読み返すと、やはり違った見え方ができます。
ミーハーな【キャラクター愛】ではなく、やはり【作品への愛情】が大きいことに気づきました。
とても大好きな作品です。
その証拠に今でも残った『ぼく地球』の最大の影響。
月を仰ぐ。
満月でも三日月でも、新月でも。
月にはなにかとても神秘的なものを感じ、ふと夜空を仰ぎ月を探すことが多々あります。
のダメは厨ニ期も、自分の才能を測れない時期もとうに過ぎました。
しかし今でも思うのです。
主人公たちのような体験は出来なくても、日渡先生のような発想力はなくても。
月を見て【神秘的】だと思う感性を育てた作品。
壮大なSF作品は生み出せなくても、何か爪痕を残したいと、どこかで思っているのダメです。
この作品を読むことがあれば、ぜひBGMはこちらで…。
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